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住生活の特性と火災危険

2011.12.16

危険度を高めているのが、高齢者を含む家族や地域社会の住生活上の特性である。そのひとつは、高齢者の生活が孤立し、完結する傾向である。ひとり暮らしの高齢者の増加に加えて、同居であっても、家族から分離、独立した生活をする高齢者が増加しているのである。近年の郊外住宅の典型のひとつは、一階の玄関脇に独立性の高い老人室があり、玄関を挟んで居間や食事室、そして家族の私室は二階にあるというものであるし、また、いわゆるスープの冷めない距離に住むという、同居と別居の中間的な住み方(隣居、近居)も増加しつつある住み方である。

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このような住み方は、単に高齢者と家族が離れて住むということにとどまらず、自分で自分のことはする、すなわち、生活の自立性や完結性を高めるものであり、ひとり暮らしのアパートの一室や、同居している住宅では老人室の居室機能を複合化し、一室に物を集積させ、そこで火気も取り扱うといった住生活をもたらして出火の危険性を高めているのである。第一着火物についてはふとん類が多い。敷きっぱなしのふとんのすぐ横で裸火のストーブを使っていた例、古い木造家屋は寒いのだろう、コタツとストーブを併用しており、コタツふとんに着火した例など、高齢者死亡火災の事例報告に見られる危険な住み方は、決して特別なものではなく、多くの老人室に見出せるのである。