複数の物件でも、すべて同じ地域に持つと、地域特有のリスクが生じた場合、分散した意味がなくなってしまうケースがあります。同じエリア、たとえばご自身の生まれ故郷や自宅の近所であれば、地理にも明るいので安心して所有できますし、物件を管理するのにも都合が良い点が多々あります。ところがこうしたメリットがある半面、同じエリアに複数物件を所有することにはリスクもつきものです。一番怖いのが地震です。大きな地震が発生し、運用資産が同時に倒壊したり、賃貸の用に供さなくなったりしますと、あなたは一時にすべての運用資産に損害を被ることになります。地震だけではありません。台風などによる被害、大雨による洪水など、長く運用しているとさまざまな災害が生じます。ある新興宗教団体の施設があるという理由から、その施設が存在する地域全体の賃貸マンションやアパートが敬遠され、テナントがつかなくなるような事態も実際に発生したことがあります。これらは自分ではどうにもならないリスクですので、2件目、3件目を持てる余裕ができたら、地域を分けて投資するのも肝要です。ただし、そのために、東京、大阪、名古屋など、飛び離れた土地に分散投資をされる方がいらっしゃいますが、そこまでする必要はないと私は思います。なぜなら、阪神・淡路大震災のときでさえ、本当に大きな被害が出だのは神戸市全体というよりも市内の一部のエリアだったからです。東京都内であれば、城西、城南、城東といったエリアに分散していれば、全体に被害が及ぶような天災リスクは少ないように思われます。
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