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細菌の繁殖しにくい条件を作ればよい

2011.11.18

基本的には操は守られたのだが、基礎の形状は変わる。点々と並ぶ礎石による基礎は、ヨーロッパの煉瓦、石造の連続した基礎に取って代わられる。独立基礎から布基礎へ。今日のコンクリートで基礎を打ち、その上に防蟻処理した土台を回し、柱を立てる方式が生まれる。現在、世界中の木造建築はこのやり方で統一されている。自転車の改良と同様で。もう行くところまで行きつきこれ以上改良すると木造でなくなるところまで来ている。木造建築を設計する時はこれ以外にない。

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が、想像力は行くところまで行きついた状態に不満を唱える。想像力は何か新しいことをしたいのだ。少年の自転車だって、満月をバックに夜空を飛んだじゃないか。私の想像力は、困ったことに過去に向かって飛ぶ。そう、掘立柱を現代に復活できないもんかと考えている。あれの最大の弱点は腐りやすいことだったが、今は対策がないではない。木は腐りやすいが、腐りにくい木もある。栗がそうだし、針葉樹でも、太い本の芯の方は腐りにくい。腐るというのは、細菌が繁殖して木の細胞を食って(分解して)しまうことだから、細菌の繁殖しにくい条件を作ってやればいい。この点け、食べ物の防腐と同じ。現在、いろんな防腐剤が開発されている。危ない成分を含むものも多いが、安全性の高いものもある。たとえば、栗の防腐成分を合成するなんてことも可能だろう。根本だけ防腐処理した柱を掘っ立てるのだが。土中ではグラつきやすいから、コンクリートの中に深く埋める。そうすると、自然の樹と同じように、地面から一本だけでも独立して立つことができる。そういう柱を点々と。生やしてへその上に適宜、床を張り、壁を立て、屋根をかける。イメージとしては高床式になる。日本の住まいの原点の夏は楳に宿、冬は穴に住む。夏の楳がかくして出現するだろう。わがタンポポーハウスは。冬の穴のイメージで作ったから、次は夏の楳ということになるのだが……。