専門家さんは阪神大震災の惨状をテレビで知ったという。「テレビを見ると、東灘にある阪神高速道路の高架橋がドタンと倒れている様子が映っていました。どう見ても壊れ方がおかしかった。あれは明らかにアルカリ骨材反応。コンクリートががさがさで、強度が足りなかったということだと思います」。アルカリ骨材反応は「コンクリートのがん」と呼ばれ、アルカリ分が異常に多いセメントと、骨材として使用された砕石などが反応して発生する。
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さらに破壊された山陽新幹線の高架橋の映像に、専門家さんは思わず「これは何だ」と叫ぶ。高架橋が上下に二分され、たがいちがい水平に移動している。その破壊のさまを地震動によって説明することは難しく、設計の段階では想定されていなかった何かが、その高架橋にはあるということを予測させた。