取引価格はアンケ−卜により決まることになっている。そこに書かれている取引価格と30万円/平方メートルとが一致するかが問題となるが、これが不思議と一致してしまう。そのカラクリは次のようなものである。アンケートは、ほとんどが戸建(土地と建物)の取引であるが、これが価格操作の温床になっている。たとえば、アンケートによる戸建の取引価格が3500万円とした場合、その土地が100平方メートルだったとする。アンケートには。土地と建物の総額しか記載されていない(当然のことであるが、一般の人が、土地と建物の価格を個別に知っているはずがない)。地価公示予定価格30万円/平方メートル×100平方メートル=3000万円(土地の総額)。次に、総額3500万円から土地の3000万円を引く。残った500万円が建物の値段になる。中には、建物価格が1823万6321円というものもある。1円単位まで鑑定士には分かってしまうのだ。まさに引き算による事例作成の証明である。そんな値段、付けようがないではないか。これで事例カード一枚の出来上がり。
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