百年住宅を実現することは、住宅が家族の資産となり、地域社会の資産となり、そしてその資産は、家族の健康と環境にも限りなくやさしい存在となって、継承されていくことです。建物そのものの耐久性を高めることは、そのなかにある家財や調度品の耐久性を維持することにもつながります。欧米の生活の豊かさは、電製品をなにからなにまで揃え、高級なクルマに乗るということではなく、ものを大切に受け継いでいったり、自然を慈しんだり、美しいものを愛でる心を大切にしているところにあります。日本でも、メンテナンスやリフォームの度合いに応じて建物の価値の変動度合いを判定するという基県を設け、さらに有資格の鑑定人が客観的な流通価値を判定できるように、資産制度の創設や現行資産の整備を検討すべき時間ではないでしょうか。もちろん、その前提として耐久構造物という観点から、住宅の構造・工法などの性能に合致した流通耐用年数を定めることも必要でしょう。
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